退去時にかかるお掃除代を節約するには

これから新しい場所に引っ越しするので頭が一杯になって、今いるお部屋のクリーニングまで手が回らないのではないでしょうか?どうせ退去後にハウスクリーニングするし、多少汚れてても、いわゆる「経年劣化」の範囲なら。。。

ところが残念ながら、すべての部屋の汚れが、「通常の使用」での汚れと判断されずに、退去時にクリーニング代以上の費用が発生してしまうこともあります。

自然に発生したことだから経年劣化、というわけにはいかず、いわゆる「善良なる管理者の注意義務」もしくは「善管注意義務」違反になることもあり、退去時に予想以上に清掃や修繕費用を請求されないように、ふだんお住まいの時からちょっとした心掛けがあると良いと思い、以下にいくつかケースを考えてみました。

コンロ周り

レンジ廻りやフードのお掃除には目が行き届くかと思いますが、普段からの利用で気を付けたいのはレンジと壁の間の部分です。特に自分で用意したコンロの場合、火力が強いほうが壁側に近い場合、壁に損傷がある場合があります。こうならないよう、コンロの火力が壁に影響を与えないよう普段から気を付けましょう。(このまま焦げ付いた場合補修について全額費用を負担することになる可能性もあります)

壁紙

タバコによる壁紙の汚れは経年劣化とは関係なく修繕対象となることがあります。特に新品の壁紙で入居して2~3年後に退去した場合、ヘビースモーカーでなくても壁紙の汚れが指摘されそれなりに修繕費がかかることが有ります。

フローリングや畳

フローリングも窓枠との間の結露を放置してしまうと、「浮き」が生じたりカビが発生し、それらは入居者の負担となります。特に冬に暖房を使うと結露が発生し、水滴がフローリングに水たまりを作ることが有りますのでぞうきんなどで拭くなど心がけたほうが良さそうです。

また、自分の部屋にタイヤを保管している入居者さんが以前にいらっしゃいました。ドーナツ状の黒い痕が付いてしまい、修繕もできずに入居者さんにクリーニングを負担いただいたことがありますが、決して安い金額ではありませんでした。重い物を置いた場合もそのままくぼみが治らずそれも入居者様のご負担になることがありますので、間にクッションを置くなど工夫をする必要があります。

お風呂場の鏡

いわゆる、「ウロコ」汚れの場合、100円ショップなどで専用のスポンジがあり、水を付けながらこするときれいになります。他にもクエン酸や重曹を使う方法などあります。クエン酸は水に溶かしてスプレーし、ペーパータオルなどでピタッと保湿し、少し置いてからシャワーなどで流します。重曹の場合せっけんと練りこんでペースト状にしてこすりしばらく放置してシャワーで流します。

最後に車で使うウィンドウ撥水スプレーなどを一吹きすると撥水効果も加えられピカピカの窓がしばらく続きます。

窓枠

意外と気づきにくいのが、窓枠に溜まった結露がそのまま壁紙や床を濡らしてしまうこと。こうならないようにふだんから雑巾などで溜まった結露を拭くと、窓枠に溜まる埃なども一緒にきれにになります。

他にも色々とありますが、これらを普段から実施すれば気分もすっきりし、退去時も想定外の費用が発生しませんのでぜひ、実行してください。

賃料だけで決めていませんか?(プロパンガスの話し)

物件をお探しの際、一般的には予算を決めて賃料でお探しかと思います。

実は私が実際に経験したお話しですが、やっと見つけたアパートで住み始めて1カ月が経ち、ガス料金の請求書が届いてびっくりしたことがあります。なんと、今までのガス料金と比べて倍以上(3倍?)請求され、何か間違っていないかガス会社や管理会社に問い合わせたくらいです。

ご存知の方も多いかと思いますが、ガスには2種類あり、都市ガスとプロパンガスがあります。私の住んでいた物件はプロパンガスが供給されており、プロパンガスの場合都市ガスと違って料金は自由化されております。そのため、私の住んでいた物件は非常に高く設定されていたんです。

一戸建てと違ってアパートのような集合住宅の場合、一度決まったプロパンガス会社を簡単に変更することは容易ではありません。変更する場合はアパート全部の供給を変更してもらうことになりますから、大家さんと交渉しても難しかと思います。

このような経験をしたことから、当方の物件では、都市ガスの場合を除き、入居者様にプロパンガス料金が過度な負担とならないよう、周辺物件などとの料金の比較を行い、安く抑えております。

ちなみに私がびっくりした物件では、夏のシャワーと料理をプロパンガスに頼る物件でしたがなんと、月額2万円以上が請求されました。周辺の「公正」な料金の場合、おそらく7~8千円程度で収まっていたと思いますから、月額にして1万2千円年額にして14万4千円がよけいに負担していたことになります。つまり、同じ月額5万円の物件でもガス料金を含めると5万8千円に対して、7万円ということになります。

このような情報は事前に入手することは非常に難しいですが、物件を見学する際にプロパンガス会社の名前を覚えておいて、基本料と従量料金について事前に問い合わせてみるのも賢いお部屋選びとなるのではないでしょうか。

もう一つ、ガス料金が高い傾向かわかるのが「バルク」と言われているタンクが設置されているかが挙げられます。あくまで目安ですが、通常のプロパンのボンベ(屋外に置いてある場合もありますが、シャッターの付いているボンベ庫に入っていることもあります)に比べガス料金が高くなる傾向にありますので物件を内見するだけでなく、物件の周囲をぐるっと一回りすると、その物件の管理状況などを含めて把握することができます。

LPプロパンガスのバルクタンク
LPガスのバルクタンクの一例

手前みそで繰り返すようですが、白石エステイトの物件は常にガス会社と話し合いを行い、ガス料金が適正であることを確認しておりますのでご安心ください。

それでは、賢い物件選びを!

1リットルのお湯を作るのにいくらかかる?

今日のネットニュースを読んでいたらパスタを茹でる際の豆知識が載っていました。簡単に説明すると、パスタを茹でる時は麺を投入してから火を止めて規定時間通りに放置すればきちんと茹で上がる、という内容でした。「ガス代が節約できて大助かり」みたいなことが書かれており、ふと、お湯を沸かすのにいくらくらい掛かっているんだろうか、ということを思いました。

なので、今日はガス代について考えてみたいと思います。

ガスの従量料金ですが、都市ガスの今月の料金は1㎥あたりおよそ140円。プロパンガスについては完全に自由化されており、場所や契約によって400円〜600円と幅が広いので気になる場合はお使いのガス会社さんに確認されるのが良いかと思います。

都市ガスとプロパンガスではなぜ値段が違うのか、それにはいくつか事情があるらしいのですが、(らしい、と書いたのは色んな事情が絡み合っているため一概にこれ、という理由を全て網羅して説明するほど知識が無いため)、一番のポイントはは「同じ量のガスでもエネルギーの量が違う」、ということです。詳しくは「プロパンガス 都市ガス 熱量」あたりで検索していただくとわかるのですが、プロパンガスのほうが都市ガスより倍以上エネルギーがある、ということが言えます。(めんつゆのストレートに対し二倍希釈を想像していただくと分かりやすいかと(笑)なお実際にはプロパンガスが24,000kcal/㎥に対して都市ガスだと10,750kcal/㎥)

他にも都市ガスは一度配管を設置すれば恒久的に使えるため密集している都市部ではスケールメリットが活かせますし、配送コストが抑えられます。また逆にボンベを置くスペースも無く、プロパンを配送するメリットは少なくなります。

都市部ほど密集していない地域では配管を巡らせても使用者が少なく埋設コストはメインテナンスコストばかりかかるため、プロパンガスしかチョイスが無い、ということになります。

さて、ここでは1リットルの水を沸騰させるのにいくらくらいかかるか、について考えてみたいと思います。その前に理科の授業で覚えていらっしゃるかわかりませんが、「カロリー」という単位について思い出してみてください。(思い出せなくても大丈夫です)

カロリーの元々の定義は、「1グラム温度標準大気圧下で1上げるのに必要な熱量」である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/カロリー

つまり、1リットルの水を1℃上げるには1キロカロリーが必要となり、80度上げるには(100℃ー20℃=80℃)単純に計算すると80キロカロリーが必要ということになります。

とはいえ、全ての燃料が温度を上げるのに使われるわけではなく、鍋の底から逃げ出したり、空気を温めるのに使われたりするために、ガスコンロの効率は60〜70%ということですから1リットルの20度の水を沸騰させるために使う燃料はおよそ倍近く必要ということになります。そのため、おおよそ160キロカロリー分の熱量を必要とします。

ようやく元となる数字が全て揃いましたので以下、1リットルの20度の水を沸騰させるのにかかるコストを計算してみました。


プロパンガスの場合、160kcal / 24,000kcal/㎥ = 0.0067㎥ x 400〜600円/㎥ = 2.7〜4円


都市ガスの場合、160kcal / 10,750kcal/㎥ = 0.0148㎥ x 140円/㎥ = 2.1円


ご覧の通りそれほど費用は発生していない、というのが個人的な印象です。とはいえ、1日に何度もお湯を沸かしていれば、「チリも積もれば山となる」ですから、以下を心がけることで多少燃料費を安く抑えることが可能となります。

これよりお湯の量の多いお風呂だと、仮に200リットルの20度の水を40度に上げる場合、200,000 x 20 = 4,000kcal必要となるのでプロパンだとおよそ80〜100円、都市ガスだとおよそ52円程度になります。

その1:必要量だけ、沸かす。
お茶を一杯だけ入れるのに1リットルのお湯を沸かす必要はありません。必要最低限の量を沸かせばその分早く安く沸かすことが可能です。

その2:鍋からはみ出た炎は無駄
鍋から外にはみ出た炎はほとんどが空気中に消えてなくなります。(正確には空気を暖めてしまってお湯を沸かすのには使われない)そのため、鍋底にちょうどあたる程度の火力がベストです。私の場合、鍋の上から鍋のふちに沿っててのひらをぐるっとかざして、余計な熱が感じる場合火力を抑えるようにしています。

その3:お風呂は連続で入る
複数の人が別々にお風呂に入る場合、時間が空いてしまいますとその間、自動的に温度を上げる機能がついている給湯器(追い焚き機能や自動機能)の場合無駄にガスを消費してしまいます。(これはガスに限った話ではありませんが)そのため、極力スムーズに時間を開けずにお風呂に入ることが秘訣となります。

賃貸ワンポイント:ところで栃木県の賃貸住宅は多くが少し料金が割高なプロパンガスです。これは当社物件も同じで、宇都宮のど真ん中物件以外は全てプロパンガスとなっております。少し料金が高いな、と感じられた場合、まずはガス会社さんに、ご相談してみてください。プロパンガスは特に自由化が進んでおり、いろんな意味で自由化がされているので、何もしないでいるより、動いた方が良い結果が得られる可能性もあります。(免責事項:どんな結果が出ても当方は責任を負えません)

お風呂の換気〜24時間?それとも使う時だけ?

夏の暑い日は毎日シャワーを浴びている管理人です。

いよいよ夏も本番となってまいりました。
そんな中、お風呂の換気扇はどうされていますか?私は以前はお風呂に入った時と、何時間か換気を行ったら電気代がもったいないと換気扇を消していました。でも、最近の家だと24時間換気などが義務付けられたりして、果たして実際の電気代はどれくらいかかっているのだろう・・・

ということで、気になったので私のほうで簡単に試算をしてみました。
以下がシミュレーション内容です。

  • 電気代は最低料金の金額で試算。
  • 東京電力の電気代は通常、月間120kWhまで19.88円。
  • 関西電力の電気代は通常、月間120kWhまで20.32円。
  • アパートで使われている標準的な換気扇として、パナソニックのFY-17C8を想定。
  • 消費電力はFY-17C8の場合、50Hz(東京)/60Hz(関西)で7.6W/9.3W
  • 1日あたりの消費電力は24時間 x 7.6W/9.3W = 0.1824kWh/0.2232kWh
  • 1日あたりの電気代は
    東京の場合:0.1824kWh x 19.88円/kWh = 3.626円
    関西の場合:0.2232kWh x 20.32円/kWh = 4.535円
  • 年間換算で
    東京の場合:3.626円 x 365日 = 1323円
    関西の場合:4.535円 x 365日 = 1655円

ここでわかるのは、1日の電気代は数円。1ヶ月単位でも100円とちょっととなります。(換気扇には常に負荷がかかっているわけではないので、実際にはこれより少ないと思います)

では、換気扇を常に動かしているメリットについて考えてみたいと思います。

24時間換気にするメリットその1:お風呂の湿度を下げる

お風呂の適度な温度と湿度はカビにとって最高の環境です。
24時間換気にすることで、お風呂にこもった湿度を排出することができ、結果カビの繁殖を抑える効果があります。

賃貸ワンポイント:お風呂がカビだらけになった場合、退去の際に通常のクリーニングとは別に、汚れが特にひどい場合だと追加で清掃料金や現状回復費用が発生する可能性がありますので、常にお風呂は清潔な状態を保つことをお勧めします。当社ではまだそのような物件はありませんが、あくまでそのような可能性がある、ということを念頭におかれた方が良いと思います。

24時間換気にするメリットその2:部屋の空気を新鮮に

お風呂に開口部の少ないアパートやマンションだとどうしても空気が部屋に残ってしまいがちです。特に窓の開け閉めの少ない真冬や真夏など、お風呂の排水溝や残り水などの臭いが部屋まで広がる可能性があります。ふだん住み慣れた住人は意外とこれらの臭いには慣れてしまい、気づかないものです。

いつでもお客様を迎えることができるように、換気扇は常に回しておくのが効率的かと思います。

換気扇が汚れてきたら

換気扇を24時間フル稼働させていくうちにだんだんファンに汚れが付いてきてしまうのは仕方のないこと。汚れが付くと音もうるさくなり、たとえわずかな汚れでも換気効率も半分程度まで落ちてしまいます。比較的最近の換気扇はワンタッチで外すことができるのでご自身でクリーニングに挑戦いただいても良いと思います。(無理のない範囲で行ってください。)

浴室の換気扇の場合、油汚れは少ないと思いますので、洗面器にお湯を張ってその中で汚れをふやかすだけで充分綺麗になるかと思います。汚れが目立つようでしたら同じ洗面器にスプーン一杯のセスキ炭酸ソーダを入れてみてください。たいていの汚れはこれで取れます。(キッチンの換気扇の場合セスキを溶かした水をスプレーするか、100円ショップに売っているスプレーボトル入りのセスキ炭酸ソーダ水を買ってきてシュッシュのが一番です。)

換気扇が壊れた!その時は?

換気扇の保証期間は5年と長く設定されています。これは一年中確実に換気を行うという役割を果たす換気扇としてそれくらいは使えないと、という期間です。逆を言えば5年を過ぎた換気扇はいつ壊れてもおかしくはありません。

賃貸ワンポイント:当社所有物件での過去の経験から言いますとおよそ10年で換気扇が動かなくなる可能性が高くなります。(大抵は10年経っても20年経っても動いていますが。)そう言った場合は遠慮なく管理会社にお伝えください。新しい換気扇と交換いたします。これは大概の大家さんが一緒だと思います。逆に換気扇が壊れたことを報告しても放置されるような場合、引っ越されることを検討されたほうが良いでしょう(苦笑)

と、いうことで電気代もそれほどかからず、デメリットよりメリットのほうが大きい24時間換気をおすすめいたします。

自宅の窓のお掃除をいつもピカピカにするスプレー

お車好きな人なら洗車もマメにされている方も多いかと思います。私もステイホームが始まってから前より頻繁に車のケアをするようになりました。

そんな中、ある製品と出会いました。スプレータイプの吹き付けて拭くだけのガラスコーティング剤です。(ちなみに私が購入したのはアマゾンで販売されているEGグラスコートです。よろしければこちらをクリックしてみてください。)

ガ○コのように塗って乾かして気合を入れて拭く、という一連の重労働に比べ、シュッと吹きかけて、絞ったぞうきんなどでさっと拭き取ると、とても簡単に仕上がります。ガラス面だけでなく、ボディーにも洗車時にまだ表面に水が残った状態で軽くシュッと吹きかけて、あとは拭くだけ。ただし耐久性はそれほど無いので、雨が続くと毎回吹き直しですが、今までのワックスがけからも開放されます。


・・・さて、ここからが本題です。


このスプレー、車の窓ガラスが水をはじくようになるのであれば、家の窓ガラスも撥水効果が期待できるのでは、と、まずはお風呂の内窓と鏡にシュッと吹きかけ、ぞうきんで拭いたところ明らかな効果が出ました。今まで我が家ではお風呂上がりにスクイージー(下の写真のようなやつ)で水滴を拭き取っていましたが、水滴はポロポロこぼれ落ちるようになったのでこの拭き取りがとても楽になりました。

当たり前といえば当たり前ですが、車のガラス面のコーティングなんだから窓ガラスや鏡面にも使えて、今では我が家のガラスというガラスは全てこれでコーティングしています。すでに1ヶ月を経過しようとしていますが先月の大雨でもこのおかげで窓ガラスが汚れることもなく、快適な窓ガラスライフ(?)が送れております。

いつも窓ガラスをピカピカにしていたい、という方は、家庭用清掃コーナーだけでなく、カー用品売り場にも意外な物が眠っているかもしれませんね。

Fudousan Plugin Ver.5.7.2
PAGE TOP